大人になってからする勉強とその価値

ふわふわのいぬ さん(2025年度合格 30代前半女性 貿易事務(輸入:2年、輸出:6年) 貿易実務検定B級取得済 受験回数3回)

【受験しようと思ったきっかけ】
自身のスキルアップおよびコンプレックスの克服と転職活動の為。

私自身、貿易業界に勤めて比較的長い年数働いているものの、英語力にコンプレックスがあり(英文でのメールはできるが英会話が苦手であまり話せない)、コンプレックスの克服とスキルアップのために貿易実務検定やTOEICも受験したが、それを上回る資格を取って自信をつけたいと思った為。

また通関士は貿易業界の中で唯一の国家資格であり、
転職活動をする上で大きなアドバンテージになると思い受験を決意しました。

【使用教材】
フォーサイトの教材(1年目のみ)
ヒュー赤(2年目〜)
ゼロからの申告書(2年目のみ)
計算問題ドリル(2年目〜)
ヒュー青(3年目〜)
スピードマスター(3年目)
みこ会テキスト(2年目〜)
過去問(第50回〜第57回)大体3周ほど
第58回は2周ぐらい(3年目)

【受けた模試】
関税協会
LEC

【2023年受験 1回目】
はじめて通関士試験を受けるにあたり、フォーサイトの教材を購入。
しかし仕事で新しい業務を担当することになり忙しくほとんど勉強できておらず、勉強計画も十分に立てれていなかった為、受験はしたがもはや記念受験であり、当然不合格。

【2024年受験 2回目】
このままではいけないと思い、本気でちゃんと勉強しようと決意。
その中でみこ会の存在を知り、11月に入会。
みこ会に記載されている記事を参考に教材を購入したり勉強計画を立てました。

11月〜3月頃まではみこ会のテキストを読み、課税価格の決定の原則および例外について学習し、
申告書を解き始めていました。

4月以降はヒュー赤等を使用し関税法について勉強、また夏頃には通関業法の勉強を開始。
8月頃から過去問の周回を始めていました。

試験の結果、通関業法と通関実務は60%以上をとれたが関税法で点が足りず不合格。
詳細は以下の通り。

通関業法 39/45
関税法 32/60
通関実務 35/45

【2025年受験 3回目】
あのしんどい勉強期間をもう一回やらないといけないのかと思うと気が滅入るし、相当落ち込んだが、このまま諦める方がもっと嫌だった為、再受験を決意。

みこ会に再入会し、まずは自分の弱点と反省点を徹底的に洗い出す事からスタート。
どんな問題でつまづいたのか等、何でもいいので気づいた事を全部ノートに書き出しました。

その結果、早く学習を進めないと…という焦りから、基本である教科書読みと対応箇所を問題集で解くというプロセスが足りてなかったことを反省。

また、過去問を何周も解いてる=勉強が進んでいるという気持ちになり、知らず知らずのうちに答えを覚えてしまっており、同じことをきいてる問題でも、違う切り口で問われると途端に答えが分からなくなってしまうという点に気づけました。

つまり、根本をきちんと体系的に理解できていないのが私にとって最大の反省点でした。

そこからは、みこ会の新テキストをメイン教材に切り替え、ひたすら教科書を読み、スピードマスターとヒュー青で対応箇所の問題を解くことを繰り返しました。

なお勉強の進め方としては、関税法を重点的に攻略したかったので、12月〜6月くらいまではみこ会新テキストを2周、スピードマスターとヒュー青の繰り返し、7月あたりから通関実務と業法のおさらいを始めました。

あとは通勤時間は必ずみこ会アプリで問題を大体20問ぐらいは解いていました。
また、お昼休みにはみこ会のやさしい申告書や、計算ドリルを1~2問解いていました。

勉強時間はきちんと測っていないので分かりませんが、大体平日は1~1.5時間、土日は3~4時間だったと思います。
仕事で疲れてまったく勉強できていなかった日も普通にありました。

過去問に関しては、直近1~2年分を2周ぐらいしかしていませんでした。
その代わり、ひたすら教科書読みと問題演習を重点的にしていました。

試験当日はひたすら落ち着くこと、確認を怠らないことを意識して取り組みました。
その結果、以下のとおり合格できました。

通関業法 41/45
関税法 42/60
通関実務 37/45【まとめ】
勉強で大事なことは、自分が何が苦手なのかをちゃんと見つめ直すことと、何事も基礎を徹底することだと思います。

みこ会の記事にもある通り、教科書を体系的に、階層立てて理解しないと何が一番大事なのか分からなくなり頭がパンクしてしまいます。

あと、完璧主義にならないことだと思います。
勉強を進めていくと自分に足りないものがどんどん出てきて焦るし、その焦りから勉強に身が入らなくなり、悪循環になってしまいます。

それよりも、基礎の徹底をしていればちゃんと合格できます。

事実、私も複数選択式の問題はボロボロでしたが、その他でカバーできて合格できました。

通関実務の申告書や計算問題は早く問題に慣れて、思考力の筋トレ(?)をしておいた方がいいので、なるべく早くに取り掛かるに越したことはないと思います。

そして何より、勉強計画の相談やモチベーションの維持など、とりとめのないメールに対しいつも真摯で丁寧な返信をくれたみこ先生に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
先生からのアドバイスや励ましのメールに、いつも助けられていました。
通関士試験において、みこ会に出会えたことが本当にラッキーだと思います。

ちゃんと勉強をすれば絶対に合格できるので、どうか諦めずにチャレンジしてほしいです。
大人になってから自分で勉強して勝ち取った合格は、何物にも変えがたい自信になると思います。
合格発表の時に自分の受験番号を見つけた瞬間の気持ちは、一生の財産です。

拙い文章ではありますが、この体験記がこれから受験する人にとって少しでも役に立てれば嬉しいです。