Timmy さん(2025年度合格 商社勤務 受験回数3回)

受験のきっかけ
私は商社でトレーディングビジネスの営業をしております。
貿易業務に就いて10年ほど経つのですが、安直に何か貿易関係の資格を取得しようと思い立ったのがきっかけです。
(以下、長文なので概要だけ知りたい方は見出し部分をご覧いただけます。)
みこ会を選んだ理由
・他教材と比べた時の価格の手頃さ
・テキストや講座時間に縛られず、自分のペースで勉強をしたかった
・先生に質問しやすそうだと感じた
使用テキスト・アプリ
| 教材名 | 形式 | 特徴・使い方 |
| みこ会アプリ(スマホ版・Web版) | アプリ | このアプリだけで合格者を出すほどの神アプリ。通勤中の学習に最適。 |
| やさしい申告書(みこ会Web内) | Web教材 | これで苦手だった貨物分類のコツが掴めた。各問題の質が非常に高い。 |
| みこ会テキスト(製本化) | テキスト | かゆい所に手が届く解説が秀逸。市販テキストと併用しメイン教材に。 |
| 通関士過去問題集・学習書2025(ヒュー青) | 問題集 | 問題集の鉄板。10周以上繰り返して知識を定着。 |
| 通関士試験補習シリーズ 計算問題ドリル2025 | 問題集 | 計算問題・課税価格問題対策の決定版。繰り返し演習に最適。 |
| 通関士試験スピードマスター2025(スピマス) | 一問一答集 | 項目別に集中演習できる。気乗りしない時やスキマ時間の活用にも便利。 |
| 通関士試験ゼロからの申告書2024(ゼロ申) | 問題集 | 申告書問題の鉄板教材。貨物パターンが豊富で繰り返し演習に良い。 |
| 通関士試験合格ハンドブック2024 | テキスト | シンプルで見やすく、基礎理解の確認用として使用。 |
| 統計品目カード | 暗記カード | イラスト付きで覚えやすい。軽く眺める程度の使用。 |
| 過去問(業法・関税法等:55~58回/実務:49~58回) | 過去問 | 本試験の時間に合わせて。8-9割以上の得点を目標に演習。 |
| 過去(2024年)模試(関税協会・TAC) | 模試 | 模試前の実力チェック用に使用。 |
学習方法
勉強を再開するにあたり、1から徹底的に学びなおすことにしました。
試験の出題傾向がどんなに変わったとしても、基礎知識の定着が合格への近道と考えました。
勉強時間
2月から開始、合計約500時間
平日:1~2時間
休日:6~7時間
電車移動中は「みこ会アプリ」を活用(短時間でも無駄にしない+習慣づけのために積極活用)
期間ごとの学習内容
| 期間 | 平日 | 休日 | 学習のねらい |
| 2月~5月 (基礎固め期) | みこ会アプリ、スピマス中心 | テキスト読み、ゼロ申、 やさしい申告書 | 基礎力の定着と全体像の理解を重視。 スピマスとアプリで毎日の勉強の習慣化 |
| 6月~8月 (応用・演習期) | みこ会アプリ、ヒュー青(1日最低10問)、 テキスト読み、計算ドリル | 過去問中心 | 知識の実践化と演習量の確保。 過去問で出題傾向の把握、弱点の洗い出し。 |
| 9月~試験前 (総仕上げ期) | テキスト読み、問題演習、ヒュー青、計算ドリル、 スピマス(苦手分野中心) | 平日と同じ内容+過去問 | 苦手分野の克服と総復習。 |
各月の勉強内容詳細
| 教材/月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
| スピマス | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
| みこ会アプリ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| やさしい申告書 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| ヒュー青 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
| ゼロ申 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 合格ハンドブック | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 計算ドリル | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| みこ会テキスト | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 過去問 | ● | ● | ● | ● | |||||
| 模試・復習 | ● | ● | ● |
*模試は関税協会、TAC,LECの3つを全て在宅受験。 おおよその実力確認や弱点把握のために活用。結果は3つとも“ほぼ”6割。
再受験に伴い意識・改善した点
1. 基礎知識を定着させるため、早めに勉強を再開
私が過去不合格だったのは、勉強時間不足と基礎知識の定着ができていなかったからです。
平日は時間が取れないことが予め分かっていた為、前回よりも早く再開するようにしました。
2. みこ先生からのアドバイスを反芻
『分からないことをフワッと流しがち』と言われた点を踏まえ、曖昧な部分を一つずつ潰し、根拠を説明できるレベルまで理解することを意識しました。
苦労した点・対策
1.混乱する暗記系(通則や納期限・法定納期限、他)の覚え方に苦労:自分に合う暗記法を見つけた
私は、視覚・聴覚学習の両方が記憶に残りやすいタイプなので、(あまり推奨はされていないのですが)まとめ表を作り、トイレの壁一面に貼りました。人にも見られました。
また、通則を音声で流して耳で覚えるなど、とにかく覚えるために、できる事はなんでも行いました。
2.体力・時間の確保に苦労(惰性との闘い):決めたルールを遵守する+エナドリがぶ飲み
「勉強を2日以上休まない、自分に言い訳をしない」というルールを自分に課しました。
2〜5月は残業時間が40時間超えの月もあり、帰宅して入浴まで済ませると23時を回ることもしばしば。
正直、体力的にかなり辛く、エナジードリンクがぶ飲みで乗り越える日々でした。
さらに、帰宅後も仕事のことを考えてしまうクセがあり、仕事モードから勉強モードへの切り替えには苦労しました。
問題を読んでも頭に入らず、何もせずに寝た時は罪悪感でいっぱいでしたが、「頭に入らなければ意味がない」と切り替え、平日は無理に24時以降勉強せず、休日も無理に早起きせず、ルールを守って学習時間を確保しました。
この期間に牛歩ながらも積み上げられたことにより、5月以降の勉強に、かなり心の余裕が持てました。
3.夏の体力・精神面の壁:モチベーション上げでやる気の継続+エナドリがぶ飲み
7〜8月も体力的・精神的に大変厳しかったです。
練習もせず参加した地獄の猛暑ゴルフコンペなど、体力・精神力が削られるイベントもありました。
また、短時間だけ呼び出すことが気持ち的に憚られることから、人と会うこともほぼなくなり、孤独感を極めていきました。
エナジードリンクがぶ飲みで乗り越えました。
2月から薄く薄く積み上げてきた勉強が、ようやく過去問や模試の結果に現れ始めたことが唯一の救いでした。
モチベーションをあげる・継続するためにやったこと
1. アプリで勉強時間の記録をし、実績の可視化
「Studyplus」というアプリで学習時間を記録し、同じ通関士受験者の方々と相互フォローしていました。
他の方の記録を見て「自分も頑張ろう」と奮い立たせられることが多く、1週間ごとの目標を立てる機能も、継続の大きな支えになりました。SNSのように深く交流せず、「いいね」で励まし合うくらいの距離感が、私にはちょうど良かったです。
2. ストレス解消先を複数作る(歌を歌う、1時間出かけてみる等)
好きなアーティストが夜にYouTubeでライブ配信をしており、入浴のタイミングをその時間に合わせて、お風呂で歌っていました。ライブ参戦気分にもなれたし、勉強の合間のリフレッシュとなりました。なお、幸いなことに苦情は来ませんでした。
また、ほぼすっぴん+ダル着でしたが、1時間だけデパートを歩くだけでも、私にとっては大変なリフレッシュになりました。
人の目は気にしませんでした。
3. 資格を取る意味について再考した
昨年までは資格を取っても「環境が変わることはない」と、うっすら思い込んでいたのも、どこか本腰を入れられなかった要因の一つだと考えました。そういう思い込みが自分への言い訳になって、良い結果をもたらすことができなかったのだと思います。実際、取った後も環境や待遇はすぐに変わらないと思いますが、資格を持つことで新たなチャンスがあるかもしれませんし、一つでもカードを多く持つことは良いことだと考えを改めました。
何よりも、常に頭の片隅に資格のことがあって心から楽しめなかったのが嫌だったので、今年こそは、それを解消したいと思いました。
4. 食生活の見直しをした(体調管理に気を遣った)
普段から暴飲暴食はしていないものの「食は投資」と考え、サバ、豆腐、ビタミン類など、栄養バランスがよく、脳(記憶系)に良さそうな食事を意識して積極的に摂りました。理想的な自炊が継続できたのも、心の余裕があったからだと思います。
また、基本動作として体調不良による時間ロスを避けるためにも、感染症対策をしっかり行いました。
5. マラソン大会を思い出して鼓舞
長距離走は後半から終盤にかけて特に苦しく、試験直前時期の勉強と似ていると思いました。
私はよくゴール直前に、最後の力を振り絞って猛ダッシュをしていたので、まさしくそれが今だ、と思いながら、エナジードリンクをがぶ飲みし、「最後まで気を抜かず走り切りきろう」と机に向かいました。
試験に向けて購入して良かったもの
1. ストップウォッチ(音が消せるもの)
模試や過去問はもちろん、本試験でも大活躍のタイムキーパーでした。(今は美味しいゆで卵作りに大活躍)
残り時間を秒単位で確認できるため、最後の1秒まであきらめずに取り組め、残り時間や問題の解くペースを瞬時に把握できたのが良かったです。
2. ポストイットの付箋
色々試しましたが、ポストイットが一番はがれにくいのでオススメです。落ちない付箋、大事!
3. 100均の何度も貼って剥がせるプラスチック製付箋
色が6色くらいあるので、ヒュー青を解く際に、間違えた回数ごとに付箋の色を変えていました。
繰り返し問題集を演習することで、得意分野と苦手分野の可視化することができました。
おわりに
冗長で根性論の駄文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
私は、他の方の合格体験記を読んで再度頑張ろうと思ったので、どなたかの励ましや参考になっていたら嬉しいです。
みこ会は自分のペースで自走できる人にとって大変心強いです。
そして、多くの受験生を見てきている、みこ先生のアドバイスは的確です。
入会された方は、ぜひ勉強の指針をご一読いただく事を強くお勧めします。ここに全てが詰まっています。
想定よりも長い間となってしまいましたが、みこ先生、受験期に励ましてくださった方々、Studyplus相互の方々、皆さまありがとうございました。
余談ですが、来年の試験の東京会場が日大の場合、外がどんなに暑くても長袖で行くことを推奨します。
